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【レビュー】HUAWEI WATCH FIT 3のメリット・デメリット。FIT 2との違いも比較

4.0
スマートウォッチ

ファーウェイから2024年5月に発売された新型スマートウォッチ、HUAWEI WATCH FIT 3のレビューをお届けします。

画面の大型化や薄型化、FITシリーズ初のクラウン搭載といったデザインの刷新に加え、GT 4の注目機能であったカロリー管理を含む「ボディメイカー」にも対応しました。

本記事では、HUAWEI WATCH FIT 3の実機を使用し各種機能の精度やバッテリー持ちなどを検証しレビューするほか、ほかのFITシリーズとの違いも比較します。

本記事はメーカーからレビュー用に製品を提供していただき作成しています。

HUAWEI WATCH FIT 3のレビュー

メリット
  • デザインがおしゃれ
  • カロリー管理機能搭載
  • 睡眠モニタリングが正確で詳しい
  • バッテリーが長持ち
デメリット
  • Apple Watchそっくり
  • スマートバンドっぽくて高級感はない

外観・デザインと操作性

まずは、HUAWEI WATCH FIT 3の外観とデザインからチェックしていきます。

FIT 3のカラーバリエーションは合計5色展開されており、そのうちホワイトはレザー、グレーはナイロンのストラップを採用しています。今回レビューするブラックを含めて、残りの3色はフルオロエラストマーです。

FIT 3は、FITシリーズでは初めてクラウンを搭載しています。

クラウンの採用により操作性が向上するのはもちろん、スクエア型のディスプレイとの組み合わせによりパッと見たときのデザインがより一層Appel Watchに近くなりました。

腕に装着してみた様子はこんな感じ。

FIT 2と比較して約1mm薄型されていることもあり、手首へのフィット感は良好です。フルオロエラストマーのストラップもサラサラとしていて心地よく、身に着けることに対するストレスはほとんどありません。

画面サイズは約1.82インチで、パネルはAMOLED。一応FIT 2よりも画面占有率が向上しているようですがベゼルの太さはやや気になるので、個人的には黒背景のウォッチフェイスがおすすめです。

側面にはクラウンのほかボタンがもう1つ搭載されているので、タッチ・クラウン・ボタンなどを駆使して操作する形になります。

動作は非常に滑らかで、低価格帯のスマートウォッチやスマートバンドにありがちなぎこちなさは皆無。

スワイプによる画面の遷移はもちろん、クラウンによるスクロールや拡大・縮小もスムーズ。シンプルに高性能なことに加えて、60Hzのリフレッシュレートに対応していることもサクサクとした動作に影響がありそうです。

ウォッチフェイスは長押しすると変更も可能。

また、スマートウォッチながらマルチタスクにも対応しており、クラウンの長押しでスマホのようにアプリや機能の履歴を表示できるので複数の機能を素早く切り替えられます。

健康管理機能をチェック

健康管理機能をチェック

ほかのHUAWEI WATCHシリーズ同様、HUAWEI WATCH FIT 3にも充実した健康管理機能が搭載されています。

心拍数・血中酸素濃度・ストレスレベル・睡眠モニタリングといった定番の機能が従来通り揃っているのはもちろん、HUAWEI WATCH GT 4から登場したカロリーを管理する「ボディメイカー」がFIT 3でも利用できるようになっています。

専用アプリを起動すると消費カロリーと摂取カロリーのバランスを示すメーターが表示され、体形維持や減量といった目標を設定すると、摂取および消費するカロリーを提案してくれるので従うだけでカロリーを管理可能です。

スマホ側のヘルスケアアプリも使いやすくなっており、以前は完全に手動でカロリーを入力する必要がありましたが、現在は食品や料理の名前で検索するとカロリーの目安を表示できるようになっています。

一般的な料理はかなりの範囲が網羅されているので、毎回食材ごとのカロリーを調べる手間が大幅に軽減されました。

各健康管理機能の精度の高さは言うまでもなく、心拍数や血中酸素濃度などは身に着けているだけで24時間計測できる設計。

上のスクリーンショットは睡眠モニタリングの結果です。睡眠の質がスコア化されるので良し悪しを判断しやすく、非常に具体的で詳しい解説までチェックできます。

ワークアウトを試す

ワークアウトを試す

HUAWEI WATCH FIT 3は、合計で100種類以上のワークアウトに対応しています。

今回は、ジムのランニングマシンでウォーキングをする際に「屋内ウォーキング」のワークアウトを実行し、記録されるデータをチェックしてみました。

1時間ウォーキングして記録されたデータがこちら。

ランニングマシンに表示されているデータを比較してみると、距離や消費カロリーなどがほとんど一致していることがわかります。

今回試したのはウォーキングだけですが、試してみた限りではHUAWEI WATCH FIT 3のワークアウトはかなり精度が高いと言えそうです。

通知と通話

通知と通話

HUAWEI WATCH FIT 3は、FIT2から引き続きAndroidスマホと接続した場合のBluetooth通話に対応しています。

着信があるとFIT 3が振動し、画面上で応答か拒否を選択可能。応答を選ぶと、そのままFIT 3に内蔵されているマイクとスピーカーで通話ができました。

ボリュームは十分大きいので相手の声が聞こえにくいという心配はなく、逆にこちらの声もクリアに伝わっていたようなのでスムーズに会話ができます。

もちろん、ほかのスマートウォッチと同様に通知もチェック可能。

スマホと同じく、ホーム画面(ウォッチフェイス)を表示した状態で下から上に向かってスワイプすると、チェックしていない通知の一覧も表示できます。

使用頻度の高いLINEについては、クイック返信や絵文字での返信にも対応。よく使う文章を登録しておけば、急な連絡にも手首からサッと返信できます。

バッテリー持続時間を検証

HUAWEI WATCH FIT 3のバッテリー容量は公開されていませんが、公式のスペックシートによるとバッテリー持続時間は通常使用で最大10日間、ヘビーユースでも最大7日間です。

実際にHUAWEI WATCH FIT 3をフル充電したあと、一切充電せずにバッテリーがどれくらいのペースで消費されていくのか検証してみました。

経過日数バッテリー残量
0日100%
1日93%
2日84%
3日76%
4日66
5日55
6日45%

結果は、1日約8~10%のバッテリーが消費されており、10日間使用できるというスペックシートの数値とほぼ一致しています。

Galaxy WatchのようなWear OS搭載のスマートウォッチの多くは、長くても2~3日しかバッテリーが持たないことを考えると、HUAWEI WATCH FIT 3の持続時間は非常に安心感があります。

1週間に1回充電しておけばバッテリー切れの心配はほとんどないので、充電の手間が気になる方におすすめです。

比較

HUAWEI WATCH FIT 3と先代のHUAWEI WATCH FIT 2のスペックを比較してみました。

どちらを購入するか迷っている方や買い替えを検討している方は参考にしてみてください。

スペックFIT 3FIT 2
ディスプレイ約1.82インチ AMOLED
480 × 408 ピクセル、PPI 347
1.74インチ AMOLED
336 x 480ピクセル、 PPI 336
センサー9軸IMUセンサー (加速度センサー、 
ジャイロセンサー、磁気センサー)
光学式心拍センサー
環境光センサー
9軸IMUセンサー(加速度センサー、ジャイロセンサー、磁気センサー)
光学式心拍センサー
ボタン回転クラウン
ファンクションボタン
ファンクションボタン
ワークアウト100種類以上97種類
ボディメイカー対応非対応
通信2.4 GHz、BT5.22.4 GHz、BT5.2
動作環境– 10°C~45°C– 10°C~45°C
バッテリー持ち通常使用:最大10日間
ヘビーユース:最大7日間
最大10日間(通常使用)
ヘビーユース:最大7日間
防水5 ATM5 ATM
対応OSAndroid 8.0以降
iOS 13.0以降
Android 6.0以上
iOS 9.0以上
重量約26 g約26~30g
サイズ縦43.2 ×横36.3 × 厚さ9.9 mm縦46 mm x 横33.5 mm x 厚さ10.8 mm

HUAWEI WATCH FIT 3の評判

HUAWEI WATCH FIT 3について、ネット上で確認できた口コミや評判も紹介します。

よい口コミと悪い口コミの両方を紹介するので、有識者たちの意見を参考にしてみてください。

よい口コミ

ワークアウトの精度の高さに関する口コミ。実際に私もジムのルームランナーで何度か試してみましたが、歩数や消費カロリーがほとんど一致するのでとても信頼できます。

HUAWEI WATCH FIT 3は操作性に関する評判が非常によいです。クラウンの採用により操作しやすくなっているほか、口コミにあるように動きもとてもヌルヌル滑らかで引っ掛かりがほとんどありません。

HUAWEI WATCHシリーズの代名詞にもなりそうなボディメイカー機能。スマホアプリ側の使い勝手もどんどん良くなっているので、カロリー管理がかなり楽に行えます。

悪い口コミ

HUAWEI WATCH FIT 3は、いわゆるデザインの「高級感」は正直言ってあまりありません。

2万円以上する決して安くはないスマートウォッチなので、確かにもう少し改善されると嬉しいと思う一方、質感を求める方向けにはHUAWEI WATCH GT 4があるので差別化できているとも言えます。

HUAWEI WATCH FIT 3とセットで使うスマホ側のヘルスケアアプリ、フォントがいわゆる中華フォントになっている箇所が多く、やや違和感があります。

細かい指摘ではありますが、何となく抵抗がある方も多いので確かに改善されると嬉しいですね。

まとめ

以上、HUAWEI WATCH FIT 3のレビューをお届けしました。

Apple Watchそっくりのデザインはメリットでもデメリットでもありますが、使い勝手のよさはApple Watchによって十分すぎるほど証明されているとも言えます。

従来のワークアウトや健康管理に加えてGT 4シリーズからの注目機能であるボディメイカーにも対応し、より活用の幅が広がったことも見逃せません。

ダイエットやトレーニング、生活習慣の改善などにチャレンジしてみたい方は、ぜひHUAWEI WATCH FIT 3を活用してみてください。

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