耳を塞がずに音楽や動画を楽しめるオープンイヤー型イヤホン。
最近は、完全ワイヤレスイヤホンタイプのオープンイヤー型がじわじわと増えてきており、人気も高まっています。
そこで本記事では、オープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホンのおすすめモデルを紹介。特徴やメリット・デメリットなどもあわせて解説するので、購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
最もおすすめなオープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホンはコレ!
先に結論からお伝えします。
執筆時点でおすすめのオープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホンは、「HUAWEI FreeClip」です。
イヤーカフ型デザインの採用により装着しても耳に何も付けていないかと錯覚するほど存在感がなく、傷みや疲れを感じることがほぼありません。
それでいてプロのランナーが愛用するほど安定感もあり、ランニングやトレーニングの際にも安心して使用できます。
アクセサリーのようなおしゃれなデザインも魅力です。やや値は張るものの、音質や装着感、見た目など全ての要素に妥協したくない方には間違いのない1台です。
オープンイヤー型イヤホンとは
オープンイヤー型イヤホンとは、耳を覆ったり耳の穴を塞いだりせずに音楽を聴けるタイプのイヤホンのこと。
多くのオープンイヤー型イヤホンにはイヤーフックが搭載されており、耳に引っかけるようにして装着します。
物理的に耳の中にイヤホンやイヤーピースを入れないので痛みや痒み、蒸れといった耳への負担をかけにくいほか、周囲の音を同時に聞き取れるため「ながら聴き」にも適している点が特徴です。
完全ワイヤレスイヤホンというと従来はカナル型か開放型(インナーイヤー型)の2択でしたが、近年ではオープンイヤー型の選択肢も急激に増えてきています。
- カナル型:イヤーピースを耳の穴に押し込み、耳を塞いで装着するスタイルのイヤホン
例:ソニー(Sony) WF-1000XM5 - 開放型(インナーイヤー型):耳の耳甲介と呼ばれる部位に軽くはめ込んだり引っかけたりして装着するスタイルのイヤホン
例:アップル(Apple) AirPods
骨伝導イヤホンとの違い
オープンイヤーの完全ワイヤレスイヤホンとよく混同されてしまいやすいイヤホンのタイプに、骨伝導イヤホンがあります。
骨伝導イヤホンは、名前の通り音の振動を骨を通じて鼓膜に届ける仕組みです。一方、オープンイヤー型イヤホンは耳の穴から音を伝えます。
「耳を塞がない」という特徴は骨伝導イヤホンとオープンイヤー型イヤホンで共通しているものの、音の伝わる経路が異なるのです。
オープンイヤー型イヤホンのメリット
オープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホンのメリットは、大きく分けて以下の3種類あります。
「ながら聴き」ができる
オープンイヤー型の完全ワイヤレスイヤホンは、装着していても耳を塞がずに周囲の音が入ってくるので、「ながら聴き」に適しています。
子供やペットの様子を見ながら音楽を聴いたり、通販の荷物が届く日にはインターホンに注意を払いながら動画の音声を聞いたりといった使い方が可能です。
屋外でも安全
オープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホンの耳を塞がないという特徴は、屋外で使用するときにもメリットになります。
後ろから近づいてくる車や自転車などの音もしっかりと耳に届くので、ウォーキングやランニングの際も安全に音楽やポッドキャストなどを楽しめます。
また、人との会話もできるので、コンビニによって買い物したりカフェで注文したりする際にも外す手間がかかりません。
駅や電車のアナウンスも、イヤホンを付けたまま聞き取れます。
耳への負担が少ない
耳への負担が少ないのも、オープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホンのメリット。
耳の穴にイヤーピースを入れたりイヤホン本体を押し込んだりしないので長時間装着しても傷みや痒みを感じにくく、汗や蒸れなども防止できます。
特に、カナル型イヤホン特有の圧迫感が苦手な方にはおすすめです。
オープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホンのデメリット
オープンイヤー型イヤホンの主なデメリットは以下の3つ。それぞれ解説します。
周囲の雑音が聞こえてしまう
オープンイヤー型の完全ワイヤレスイヤホンは、耳を塞がないので周囲の音がダイレクトに届きます。
周りの状況を把握できるのはメリットである一方、騒がしい環境だと音楽や音声がハッキリと聞き取れなくなってしまう点はデメリットです。
特に、車通りの多い道路沿いや電車内などは騒音が大きくなりやすく、ボリュームをある程度上げないと音を聞きとれない可能性があるので注意が必要です。
音漏れしやすい
音漏れしやすいのも、オープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホンのデメリットのひとつ。
耳を塞がないため音が周囲に拡散しやすく、あまりボリュームを大きくし過ぎると周囲に迷惑が掛かってしまう場合があります。
多くのオープンイヤー型イヤホンでは音漏れしにくいように指向性が高められているものの、静かで人が密集しているような環境では配慮しながら使うことをおすすめします。
音質に限界がある
オープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホンは、音を発するパーツと耳が物理的に離れています。
そのため、カナル型や開放型のイヤホンと比較して音質を高めるのがやや難しいという点もデメリットのひとつです。
音質にこだわりたい方は、ハイレゾに対応するオープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホンをチェックしてみてください。
オープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホンのおすすめモデル
当サイトが厳選する、オープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホンのおすすめモデルを紹介します。
EMEET(イミート) AirFlow
通話時の音質を重視したい方におすすめのオープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホン。Bluetoothのほか、付属のUSBドングルを使用したワイヤレス接続に対応している点も特徴です。
通話用の強力なノイズキャンセリング機能を搭載しているほか、着脱式のブームマイクが付属しているので、クリアで聞き取りやすい音声で快適に通話ができます。
ブームマイクの先端にはミュートボタンも搭載。また、マイクは右のイヤホン・左のイヤホンどちらにも装着できます。
ケースにはUV除菌機能も搭載されており、イヤホンを収納するだけで自動的に除菌が可能です。リモートワークやゲームのボイスチャットなどにおすすめです。
レビュー記事は以下から。
参考EMEET AirFlow レビュー。メリット・デメリットと口コミをチェック
ファーウェイ(HUAWEI) FreeClip
デザインがユニークでおしゃれな、おすすめのオープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホン。
イヤーカフのようなU字型形状と高級感のあるデザインを採用しており、アクセサリーのように身に着けられます。
装着感が軽い一方、ランニングをしても全く落ちる心配がないほどの安定感も魅力です。
オープンイヤー型ながら低音がしっかりとしており、音質も十分。ファーウェイスマホと組み合わせたときに利用できる、独自の高音質コーデックL2HCにも対応しています。
レビュー記事は以下から。
参考HUAWEI FreeClip レビュー。使って感じたメリットとデメリット
ショックス(Shokz) OpenFit Air T511
骨伝導イヤホンで人気のある、Shokz(旧AfterShokz)から展開されているオープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホン。
独自の「DirectPitchテクノロジー」と「OpenBass Air」技術の採用により、迫力のある低音を響かせながらも高音域や中音域とも絶妙にバランスを取ったナチュラルなサウンドを再生できます。
イヤーフックには形状記憶素材が内蔵されているほか、イヤホンにも「デュアル・ベベル・デザイン」と呼ばれる設計が採用されており、スマートで心地よいフィット感を実現しています。
アンカー(ANKER) Soundcore AeroFit A3872
スマホアクセサリーで人気のAnkerから発売されている、おすすめのオープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホン。
イヤーフック表面にはしなやかな弾力性ある素材、内部に柔軟性と強度の高いチタン合金ワイヤーを使用し、長時間装着しても耳が痛くなりにくいデザインを実現しています。
上位モデルとして、AeroFit Proも展開。両モデルの主な違いは、Proの方がドライバーが大きく3Dオーディオにも対応している点です。
Oladance(オーラダンス) OWS2 OLA06
デザインがスタイリッシュなおすすめのオープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホン。
16.5mmのダイナミックドライバーや「Virtual bass 2.0 algorithm」と呼ばれる独自の低音増強アルゴリズムなどの採用により、オープンイヤー型ながら迫力のあるサウンドを実現しています。
音の出口が耳穴全体をカバーするような特殊な設計に加え、逆位相の音波を発する機能も搭載されており、音漏れが軽減されているのも魅力。再生や停止・ボリューム調節などのタッチ操作にも対応しています。
2台のデバイスに接続できるマルチポイントにも対応しているので、スマホやタブレット、ノートパソコンなど複数のガジェットを使い分けている方にもおすすめです。
サウンドピーツ(SOUNDPEATS) Breezy
コスパ重視の方におすすめのオープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホン。
イヤーフックが最大90°までの角度調節に対応しているので、フィットしやすい形で使用できます。調整時の感触もカチカチとしたフィードバックがあり心地よく、楽しく使える点が魅力です。
デフォルトで「ダイナミックEQ」が有効化されており、オープンイヤー型のイヤホンながら迫力のあるドンシャリ系のサウンドを楽しめます。特に、低音好きの方におすすめな音質です。
もちろん通話用のマイクも搭載されているので、クリアな音質で通話できます。低価格でも信頼できるオープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホンを探している方は、ぜひチェックしてみてください。
レビュー記事は以下から。
参考SOUNDPEATS Breezy レビュー。可動ギミックが楽しい、安さ重視の方におすすめ
シャオミ(Xiaomi) Xiaomi OpenWear Stereo
Xiaomiブランド初のオープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホン。
高音質のワイヤレスコーデックであるLHDCに対応しており、ワイヤレスのハイレゾ認証を取得しています。17mm×12mmの楕円形ドライバーによりパワフルでダイナミックなサウンドを楽しめるほか、逆位相の音を発して音漏れを防止するためのドライバーも搭載されています。
最大2台までのマルチポイントにも対応。Xiaomiデバイスとの相性もよく、Xiaomi 14 UltraやXiaomi Pad 6S Pro 12.4と接続している場合は、「オーディオシェア」機能を利用して2機のイヤホンで音楽や動画の音声を共有できます。
ケースは高級感のあるファブリック質感。擦り傷に強く滑りにくい設計です。
サウンドピーツ(SOUNDPEATS) GoFree2
低価格ながら高音質な、コスパのよいおすすめのオープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホン。
1万円を切る低価格なオープンイヤー型ながらLDACコーデックに対応しており、ハイレゾ認証も取得しています。iPhone向けのAACコーデックもサポートしているので、iPhone・Android問わず高音質なサウンドを体験できます。
ケースや本体にはストーン調のマットなテクスチャが採用されており、質感も良好。性能にもデザインにもこだわられています。
レビュー記事は以下から。
参考【レビュー】SOUNDPEATS GoFree2の評価と口コミ。コスパのよいオープンイヤーイヤホン
まとめ:オープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホンで快適に音楽を楽しもう
以上、おすすめのオープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホンを紹介しました。
オープンイヤー型の完全ワイヤレスイヤホンは、「ながら聞き」ができたり耳への負担を抑えられたりなどメリットが多く、徐々に多くのメーカーが参入してきています。
本記事を参考に、ぜひ自分にピッタリのモデルを見つけてみてください。