2023年12月に発売されたばかりのXiaomi 13T Proを10項目で徹底レビューし、口コミや評判を紹介します。
Xiaomi 13T Proは、定価が10万円前後とハイエンドスマホながら価格が控えめなうえ、実質12円での購入も可能。高級感のあるデザインやソフトバンクが「神ジューデン」の名前でアピールしている120Wの超急速充電など、ユニークな特徴も多々あります。
本記事では、Xiaomi 13T Proを10種類の項目でレビューし率直な意見を述べるので、購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
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Xiaomi 13T Proのレビュー
カメラ性能
Xiaomi 13T Proのカメラは、メイン(広角)・望遠・超広角のトリプルカメラです。
メインカメラは光学式手ブレ補正に対応しています。望遠カメラはメインカメラに対して光学2倍相当で、最大20倍のズームも可能です。
各カメラのスペックは以下の表の通り。
カメラの種類 | 画角 | センサーサイズ | 画素数 | 絞り値 | OIS |
---|---|---|---|---|---|
広角 | 24mm | 1/1.28インチ | 5000万画素 | F1.9 | OIS |
望遠 | 50mm | 1/2.88インチ | 5000万画素 | F1.9 | 非搭載 |
超広角 | 15mm | 1/3.06 | 1200万画素 | F2.2 | 非搭載 |
なお、広角・望遠・超広角全てのカメラで4K動画の撮影に対応しているほか、広角カメラでは8K・24FPSの動画も撮影可能です。
写真の色味は広角・望遠・超広角のいずれでも極端な違いはありません。全体的に発色がよく鮮やかな写真を撮影できます。
Xiaomi 13T Pro。若干Dimensityらしさを感じる pic.twitter.com/ViE4rZwMEd
— IUIM 🪐 (@SR_MIUI) January 1, 2024
Shot on Xiaomi 13T Pro
— nomin. (@nomin_coding) January 4, 2024
横浜に帰ります。#Xiaomi #Xiaomi写真部 pic.twitter.com/urrzWaNKyO
広角カメラも望遠カメラも細部までしっかりと解像しているので、ディティールまで精細で丁寧な作品に仕上げられます。
Xiaomi 13T Proの超広角&望遠。普通に良い pic.twitter.com/wc5bWAYvSE
— IUIM 🪐 (@SR_MIUI) December 26, 2023
超広角カメラの解像感は広角と望遠にはやや劣るものの、十分美しい仕上がり。特に、迫力のある写真を撮影できるので、風景写真にピッタリです。
夜景もしっかりと明るく撮影可能。特に設定しなくても、暗い環境では自動的に夜景処理が適用される設計のようです。
Xiaomi 13T Proの夜景(広角&超広角) pic.twitter.com/rLVfk3xo8u
— IUIM 🪐 (@SR_MIUI) December 24, 2023
夜景モードでは手動の露出調整ができない点は、一長一短。細部までこだわりたいユーザーにとっては物足りないと感じやすい一方、スマホ任せでサクッと撮影したい方にとってはわかりやすい設計であるとも言えます。
Xiaomi13TProで飯撮り🍜
— ⇜ うちゅう𝕏 🌗 ガジェット全般愛好家 ⇝ (@Uranus_Gadgeter) December 16, 2023
こんだけ撮れたら一般人にはいい感じです🤡#Xiaomi13TPro pic.twitter.com/1repWroeQB
広角カメラはセンサーサイズが比較的大きく絞り値も明るいので、ややぼけやすい点には注意が必要。特に、料理の写真のように被写体にグッと近づいて撮影したい場合は意図せず周囲がぼけてしまいがちなので、望遠カメラを活用して適度に被写体と距離を撮ると上手く撮影できます。
気になるポイントとしては、シャッター音がやたら大きいこと。ハッキリ言ってうるさいレベルなので、雰囲気のよい飲食店ではあまり使いたくありません。
ディスプレイ・画質
Xiaomi 13T Proのディスプレイは、6.67インチのAMOLED(有機EL)。解像度も2712×1220ピクセル(1.5K)とハイエンドモデルにふさわしい高精細な仕様です。
リフレッシュレートも最大144Hzの可変式なので、SNSやゲーム、ブラウザアプリなども非常に滑らかなスクロールで利用できます。
ピーク輝度も2600nitsと高く、日中の太陽光下でも十分な視認性を実現。有機ELにありがちな「屋外だと明るさが足りなくて見えにくい」といった不満は一切感じませんでした。
また、ディスプレイの左右が湾曲していないフラットな設計のため握ったときに誤作動しにくいのも嬉しいポイント。上下左右のベゼルも違和感の少ないレベルまで細く仕上げられているので、優れた没入感を体験できます。
ベンチマークとプロセッサー性能
続いては、Xiaomi 13T Proのプロセッサー性能やベンチマークの評価について。
Xiaomi 13T Proは、SoCにMediaTek(メディアテック)のDimensity 9200+を採用しています。
Dimensity 9200+は、MediaTekがハイエンドスマホ向けに投入したSoC。従来低価格モデル向けSoCをメインに展開しており、ユーザーからもそういったイメージを強く持たれていますが、Dimensity 9200+は「第2世代4nmプロセス」を適用した次世代のプロセッサーです。
実際、Xiaomi 13T Proの処理性能をAntutuベンチマークでチェックしてみると120~150万点を超えるスコアを叩き出しています。
これは、Androidで高いシェアを誇るGalaxy S23シリーズと全く遜色ない、場合によってはGalaxyを超えるスコア。(参考ページ:GSMArena)
現在リリースされているほとんどのAndroidアプリを動かすのにオーバースペックなぐらいなので、性能についての心配はほとんどありません。
ゲーム性能
高性能なプロセッサーを積んでいるXiaomi 13T Proですので、ゲームもサクサクと快適にプレイできます。
実際に「快適なプレイに高いパフォーマンスを要求するゲーム」の代表格、原神をXiaomi 13T Proでプレイしてみました。設定は、最高画質かつ最大60FPSです。
結果は、FPSは57~60でピッタリと張り付いており、安定感抜群。また、バッテリー温度も45℃を超えることがなく、かなり丁寧に制御されている印象でした。
1時間以上プレイしても動作の乱れや過度な発熱は感じられません。Xiaomi 13T Proは、ゲームにおすすめのスマホと言えます。
メモリ・ストレージ
メモリ容量 | ストレージ容量 | microSDカード |
---|---|---|
12GB | 256GB | 非対応 |
Xiaomi 13T Proのメモリ容量は12GB(LPDDR5X)、ストレージ容量は256GB(UFS4.0)。
メモリ容量は潤沢な一方、ストレージ容量はハイエンドスマホとしてやや物足りさなも感じます。
microSDメモリーカードによる拡張には対応していないので、写真や動画をたくさん撮影して保存しておきたい場合は、各種クラウドサービスを駆使する必要がありそうです。
バッテリー性能
Xiaomi 13T Proのバッテリーは、5000mAhと大容量。バッテリー持ちがよいのはもちろん、さらにソフトバンクが「神ジューデン」の名前でアピールしている120Wの超急速充電にも対応しています。
バッテリーが100%の状態で朝から使用した場合、帰宅時の残量はだいたい30%前後の場合がほとんど。カメラやSNS、数分間の通話にブラウザを使った調べものなどをしてもバッテリー残量に余裕があるので、1日普段使いする程度であればモバイルバッテリーの必要性は感じません。
満充電の状態から約2時間YouTubeを流しっぱなしにしてみたところ、バッテリーはおよそ9~10%ほど減るという結果になりました。
また、注目機能である120Wの急速充電も検証しています。
0%の状態から満充電になるまでの時間を計測したところ、かかった時間はおよそ24分。10分充電するだけで60%を超えたので、「神ジューデン」の名にふさわしい非常に高速な充電を体験できました。
ただし、120Wの急速充電を利用すると本体がそこそこ熱くなる点には注意が必要。一応、Xiaomi 13T Proの充電機能はデフォルトで発熱を抑える設定になっています。
なお、発熱を抑える設定でもフル充電にかかった時間はジャスト30分。発熱を考慮しない充電と比べても約6分の差しかないので、十分すぎるくらいには早いですね。
デザインと質感
Xiaomi 13T Proのデザインと質感をレビューしていきます。
まず、カラーバリエーションはアルパインブルー・メドウグリーン・ブラックの3色。
3色のうち、メドウグリーンとブラックには、サラッとした質感かつ光沢のあるガラス素材が使われています。
一方、メインカラーでもあるアルパインブルーにはシボ感のあるヴィーガンレザーを採用。パッと見は本革にも見えてしまうほどの質感で、非常に高級感があります。
また、メドウグリーンもアルパインブルーもかなりニュアンスカラーよりの色なので、爽やかな印象なのも嬉しいポイントです。派手な雰囲気はなく、ビジネスシーンでも取り出しやすいデザインに仕上げられています。
Xiaomi 13T Proは、フレーム部分にも特徴があります。
xiaomi 13T Pro❗手触りいいのでケース無しで使っていくよ pic.twitter.com/kROTCpqsIC
— ヴィル (@virvir27) December 30, 2023
見た限りだとマットな加工が施された金属だと思う方が大半ではないでしょうか。このフレーム、実は樹脂を金属風の質感に加工して設計されています。
質感や高級感を妥協せず、それでいてできる限りのコストカットを実現しています。Xiaomi 13T Proは非常にコスパのよいスマホですが、その背景にはこういった細かな工夫があるんだなと認識させられます。
また、Xiaomi 13T Proのデザインで見逃せないのは背面の大きなカメラではないでしょうか。
背面からかなり出っ張っているので、デスクに置いたときにややグラつきやすい点には注意が必要です。ちなみに、カメラの「50MP」と印字されている部分はグローバル版のXiaomi 13T Proだと「LEICA」のロゴが印字されています。
詳しくは「国内版とグローバル版の違いを比較」の項目で解説しているので、興味があればそちらをチェックしてみてください。
サイズと重さ
Xiaomi 13T Proの本体サイズと重量は以下の表の通りです。
サイズ | 重量 |
---|---|
アルパインブル:約76×162×8.6mm その他カラー:約76×162×8.5mm | アルパインブルー:200g その他カラー:206g |
サイズがやや大きいほか、重量も200gを余裕で超えるほどなので手に持つとズッシリとした感触があります。
バックパネルとフレームが緩やかなカーブを描くように繋がっているので角が刺さるような感触はないものの、長時間片手で持っていると人によっては疲れてきてしまうかもしれません。
なお、サイズや重さのわりに厚さは抑えられています。
防水防塵性能
Xiaomi 13T Proは、IP68に準拠する防水防塵に対応しています。
IP68とは、6級の防塵性能と8級の防水性能を備えていることを意味します。
6級の防塵性能と8級の防水性能はそれぞれ「粉塵が内部に入らない」「あらゆる方向からからの強い噴流水による有害な影響がない」という意味なので、Xiaomi 13T Proは砂ぼこりが舞ったり水に濡れたりするような環境でも安心して使用可能です。
生体認証
Xiaomi 13T Proが対応している生体認証は、顔認証と指紋認証の2種類。指紋認証は、ディスプレイ下層に内蔵された指紋センサーで行うので、外部から指紋センサーが隠されています。
顔認証・指紋認証ともに精度も速度も良好。マスクをしている状態でも指紋認証でロックを解除できるのは嬉しいポイントです。
口コミと評判
以下では、Xiaomi 13T Proの口コミと評判をいくつか紹介します。
良い口コミと悪い口コミの両方を紹介するので、ユーザーのリアルな声・体験談をぜひ参考にしてみてください。
良い口コミと評判
悪い口コミと評判
国内版とグローバル版の違いを比較
国内で販売されているXiaomi 13T Proと海外で販売されているXiaomi 13T Proには、カメラの機能に違いがあります。
海外のXiaomi 13T Proのカメラにはドイツの老舗カメラメーカーであるLeica(ライカ)監修の機能が搭載されており、ライカらしい色味や雰囲気を楽しめるカラーフィルターやアートフレームを利用可能。
Xiaomi 13T Proの国内版も着弾したからグローバル版と並べてみた。
— DJ SOICHIRO@目指せ体重58kg (@Kamiwota_owata) December 31, 2023
見た目の違いは箱とカメラ部のライカロゴの有無くらい pic.twitter.com/56bRBUsZWM
一方、国内版のXiaomi 13T Proにライカは関わっておらず、上記の機能は削除されています。また背面のカメラモジュールも、海外版にはライカロゴがあしらわれているところ、国内版には「50MP」と解像度が表記されています。
Xiaomi 13T ProとXiaomi 13Tの違いを比較(スペック表)
Xiaomi 13T ProとXiaomi 13Tの主な違いは、
- SoC
- メモリ容量
- 充電速度
- Wi-Fi規格
の4つ。
Xiaomi 13T ProとXiaomi 13Tのスペックを表にまとめたので、参考にしてみてください。
項目 | Xiaomi 13T | Xiaomi 13T Pro |
---|---|---|
OS | MIUI 14 | |
SoC | Dimensity 8200-Ultra | Dimensity 9200+ |
冷却 | 5000mm² VC液冷 | |
メモリ | 8GB LPDDR5 | 12GB LPDDR5X |
容量 | 256GB UFS 3.1 | 256GB UFS 4.0 |
画面 | 6.67インチ 1.5K (2880×1800) CrystalRes AMOLED リフレッシュレート 144Hz タッチサンプリングレート 480Hz ピーク輝度 2600nits 12bit HDR 10+ Dolby Vision 2880Hz PWM調光 | |
アウトカメラ | メイン:5000万画素+OIS 望遠 (光学2倍) :5000万画素 超広角:1200万画素 | |
インカメラ | 2000万画素 | |
電池 | 5000mAh 67W急速充電 | 5000mAh 120W急速充電 |
音響 | デュアルスピーカー Dolby Atmos ハイレゾ | |
生体認証 | 画面内指紋認証 顔認証 | |
防塵防水 | IP68 | |
4G LTE FDD | B1/2/3/4/5/7/8/12/13 /17/18/19/20/26/28 | |
4G LTE TDD | B38/40/41/42 | B38/39/40/41/42 |
5G | n3/28/41/77/78 | |
Wi-Fi | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 7 |
本体色 | アルパインブルー メドウグリーン ブラック |
価格
Xiaomi 13T Proの価格は、SIMフリー版が税込109,800円、ソフトバンク版が税込111,600円。
- SIMフリー版:税込109,800円
- ソフトバンク版:税込111,600円
ただし、ソフトバンクでは「新トクするサポート(バリュー)」を活用し、MNPで48回払いで購入・13ヶ月目に特典利用申し込みして翌月末までに機種返却を条件に実質12円で購入できます。
また、SIMフリー版もIIJmioへのMNPと同時に購入すれば税込72,800円(24回払い対応)で購入可能。
どちらを購入する場合でも、回線とセットで契約すると大幅にお得に購入できるようになっています。
Xiaomi 13T Proを安く買う方法については以下の記事でも詳しく解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
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